特別支援

就学相談って?①内容・はじめ方

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保育園や幼稚園、もうすぐ卒業が見えてきて、小学校どうしよう、と考えていらっしゃる保護者の皆さん。

保育園や幼稚園の先生から、「小学校でも支援してもらうために就学相談に行った方がいいですよ。」と言われてどうしよう、と悩んでらっしゃる保護者の皆さん。

この記事では、就学相談について解説しました。

 この相談は、お子さんの笑顔や「わかった!」と思える学習・成長になるような環境・場を探す手助けのための重要なステップです

なぜ、特別支援学級や必要な支援を考えることが必要なのでしょうか。

とこ
とこ

それは、お子さんの特性や能力に応じた教育をすることでしっかり成長できるから。そして、子どもたちが自分らしく成長できる環境を整えると二次障害を防ぐことが可能になるからです。

 この記事で子どもたちがのびのびと笑顔で成長できるお手伝いができればうれしいです。

 この記事では、就学相談・特別支援学級相談についてお伝えしていきます。就学相談の目的や重要性から相談の方法や実際の体験談まで、幅広く解説していきます。

シリーズを必要なところを読んでいただければうれしいです。

初めての相談や、どう進めればよいか分からないと感じている方もいるでしょう。安心してください。具体的な支援プランや相談の流れを知ることで、あなたの不安を少しでも軽減できるはずです。

これからの子どもたちのために、就学相談・特別支援学級相談を通じて、最適な解決策を見つけ出していきましょう。

質問などもありましたら、コメントに残してくださいね。

就学相談って、そもそも何?

 就学相談・特別支援学級相談は、特に特性を持つ子どもの教育において重要な役割を果たしています。相談しておくことで、適切な学校選びや今後の支援策が得られ、子ども一人ひとりに合った教育が実現できます。就学相談の時期とそのタイミングについて

以下のような心配も多く聞きますが、全部違うので安心してくださいね。

  • 相談したら特別支援学級に入れられるんじゃないの?!
  • うちは障害と診断も受けていないから関係ないわ!
  • 診断はあるけど、通常級に行かせるともう家族で決めているから関係ないので無視しちゃう!
  • 相談したり、支援を受けたりしたら「特別な子」になってしまう!
  • 年中だから関係ない!
  • 決まったら6年間ずっと決められた場所で過ごす?!
とこ
とこ

違いますよ~。説明がんばりますので、以下、読んでみてくださいね。

就学相談の時期は、子どもが就学を迎える夏頃から始めるのが理想的ではないでしょうか。1学期の終わりころに幼稚園・保育園の先生から声をかけられたりして相談に来る方もいらっしゃいますし、ご自身で情報を集めて連絡してくださる方もいます。

早めに相談を始められている方は、子どものよりよい環境への意識が高く素晴らしいですね。

なにより相談を進めることで、充分な時間を持って支援策や就学先を検討できます。

7月~9月ごろまでに連絡するのがよいのではないでしょうか。

10月から11月ごろに行われる就学健康診断から就学相談につながる方もいるので、遅すぎることはないのですけれど、保護者の不安や疑問を解消するためにも、早くから情報収集を行っておいた方が、家族にとって、お子さんにとってお得だと思います。 

特に、発達に関する課題があったり、学習面や集団行動での心配事があったりする場合、その早期の段階での支援が特に重要です。

お子さんが無理せず、「話をきちんと聞きましょう」「静かに座っていてください。」等の場ではなく、できることをほめてもらえたり、少人数で支援してもらえる場を整えていく場はあると思います。適切な時期に相談を行うことで、よりスムーズに子どもが学校生活に馴染んでいくサポートを得られるでしょう。入学式でのサポートももらえる場合もあります。

就学相談・特別支援学級相談ってなんでやるの?重要性って?

就学相談・特別支援学級相談の主な目的は、特性を持つ子どもが最適な環境で学べるよう進めることです。保護者が感じる不安を軽減し、学校適応や特性に合った学びのための適切な支援を提案します。

少し難しい言い回しも多いけれど気になる方は文科省の文書も読んでみてくださいね。

2.就学相談・就学先決定の在り方について:文部科学省 (mext.go.jp)

地域の中で違いがあると思うのですが、総合教育センターと呼ばれる場所や、教育委員会に、専門の教育支援員が常駐し、相談を通じて情報提供やアドバイスを行うことが多いようです。

重要性としては、一人ひとりの特性を理解し、必要な支援策を練ることにあり、適切な判断をするための基盤を築くためのステップです。

まずは、これから考えられる、児童本人の心配や困り感、また保護者の心配や困り感についてしっかり相談して、よりよい学校生活を送ってほしいと願っています。

就学相談のはじめ方は?

 就学相談は、主に地域の教育委員会で受けられます。特別支援についての相談は、特別支援学校や特別支援学級、また県や市に委託されている相談支援事業所等もあります。今は、たくさんの相談できる場があるので、一人でネットを漁って、調べて悩むより、あなたの住んでいる地域の情報を手に入れてください。

 具体的には、まず電話をして相談してみるのが一番。でも、なんて言えばいいの・・と、困ってしまうとの声もあるので、電話で話す内容を作ってみました。

 「○○幼稚園(保育園)の今年年長の子供がいる□□です。子どもに特性や困り感があるので、(ここでは具体的に言わなくても大丈夫です)ご連絡しました。相談に乗っていただける方はいますでしょうか。」

 こんな感じで伝えれば、小学校や特別支援学校では特別支援コーディネーターが電話口に出るでしょうし、教育委員会では、相談窓口担当が出てくれて優しく話を聴いてくれますよ。 

おまけ:教育委員会・学校以外の相談できる場所は?

 また、LITALICOなどの民間サービスが提供する支援も最近はありますよね。相談支援事業所も高齢者向け等もあるので探しづらい現状ですが、障害児向けであれば相談に乗ってもらえると思います。(障害児っていう言い方がグレーゾーンの方には相談しにくいとは思うのですが、力になってもらえる場合もあるので載せてあります。)

昔より選択肢が広がっていて、今の世の中は特別支援が当たり前になりつつあります。

場所やオンライン相談も増えているため、遠方や忙しい保護者でも利用しやすくなっていると聞きます。気になる方は色んなサービスを探して、詳しい情報を問い合わせてみることをおすすめします。

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ABOUT ME
良芽 咲都子
良芽 咲都子
小学校特別支援学級担任・特別支援コーディネーター
 地方の小学校の特別支援学級担任をしています。特別支援コーディネーターとしての仕事も兼任。教師歴:25年(転職や臨時任用時期・育休等もありました・・・)幼稚園教諭も経験しています。  3人の子育て中、忙しいので、記事作成の速度はありませんが、知識・経験をしっかり皆さんの役に立てるようしていきたいと思います。
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